サンシャイン60の復権

調布に深大寺というお寺があります。

小さいながら歴史が深く、またその参道に並ぶ
茶屋やお店の雰囲気に江戸風の情緒があり、
四季を通じて訪れる楽しみがあるお寺です。

その深大寺を訪れた時のこと。
のぞいた絵馬の願い事に眼を奪われてしまいました。

つたない字で書かれたこの一文。


「サンシャイン60がまた日本一になりますように」


僕のように幼少期にサンシャイン60の裾野で育った人間に
とってこのビルはかつて土地の大きな誇りでした。

当時、「日本一高いビル」として堂々とそびえ立っていた
サンシャイン60。

しかしその後次々と他の高層建築に抜かれ、いつの間にか
「豊島区一高いビル」としか称せなくなってしまった悲しき英雄。

そんなサンシャインの復権をどうして絵馬に託したのでしょうか。

その真意は分かりませんが、サンシャインが伸びるか、
他のビルが倒壊しなければ叶わない、困難で切ない願いです。


「まぁ・・・・・、無理だよね・・・」 とその場を立ち去りつつも、
帰りの車中でもその絵馬のことをずっと考えていました。
そして、その願いが叶うために・・・、とあることを思いつきました。


” 高さで一番でなくてもいいのでは? ”


少々こじつけですし、絵馬の願いとはズレるかも知れませんが、
すでに高さで敵わなくても、他の要素で日本一となることなら
出来るかも知れません。

成熟を経たサンシャイン60が高さだけで終わってしまうのは
もったいない話。

まだまだ複合商業・娯楽施設としての伸ばすべき、秘めた
「日本一」の要素があるかも知れません。

価値が多様になるほど一概に優越をつけることは難しくなり、
何かで素晴らしい結果を得るチャンスは広がると思います。

その求められる価値も様々なニーズによって、どんどん変わって
いくのでしょう。

そんなことを考え、勝手に胸が熱くなりながら帰ってきたわけですが、
こんなことを思いつくようになったのも、今までついついしてきた
「自分への言い訳」のおかげ、なのかも知れません・・・。

ともあれ遠く離れた絵馬に託された願いが語っていること。

サンシャイン60は今でも誰かに「日本一愛されているビル」

なのでしょう。

オカダ
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by hine-moss | 2010-12-13 20:17